医療法人社団 煌の会 YSYC山下湘南夢クリニック

日本生殖医学会認定 生殖医療専門医 不妊治療費助成金指定医療機関 藤沢駅南口徒歩4分 TEL 0466-55-5011

スタッフブログ 山下湘南夢クリニック(YSYC)は、神奈川県藤沢市にある不妊治療を専門とする医療機関です。 そこで働く私たちスタッフが、日々感じた事や不妊治療に関する事を書いています。

  • カテゴリー:YSYCの日常

    2016.12.30

    今年ももう終わりますが、新年を迎える準備はできましたでしょうか?
    私はまだ若干大掃除が済んでない所があり焦っております。
     
    さて、前回お話しさせていただきましたが、私が雨女か否か
    についてですが、やはり雨女と断定されてしまいました。
    ゴルフ場へ向かう間は、雲行きが怪しいものの雨は降って
    いなかったのですが、ゴルフ場の近くまで行ったら小雨が
    降ってました。
    現地で合流した友達には「やっぱり雨だ」と言われました。
    さすがにこれだけ天気が悪い確率が高いと、雨女じゃない
    とは言えなくなってきました。
    しかし、小雨程度で済んだのでレインコート着てれば問題
    ない程度ですんだのが幸いでした。
    それよりも、一時霧がひどく打球を探すのに苦労しました。


    飛んだ方向だけ確認し、あとはカートで移動しながら目をこらして
    球探しをしている状況でした。
    球が見えないくらいはまだ良かったのですが、前の組の進み具合が
    解らないのが怖かったです。
    9ラウンドが終わり、お昼ご飯を食べ終えた頃には天気が
    回復してくれたので、午後は気持ちよくプレーができました。
     


    新年早々、同じメンバーでゴルフに行くのですが、今度は
    「雪降るんじゃない?」などと言われております。
    さすがに雪まで降られたら、今後何を言われるか解りません。
    新年ですし、富士山を見ながらプレーしたいものです。
     
    2017年、皆さんにとって良い1年になりますように。
    くれぐれも体調など崩さぬよう新年をお迎えください。
    皆さん、よいお年を。
    受付 清水
  • カテゴリー:YSYCの日常

    2016.12.26

    こんにちは。培養士の越智です。早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。
    当クリニックの培養室でも年末に向けて少しずつ大掃除を進めているところです。
     
    さて先月の話になりますが、113-4日に開催された「日本生殖医学会」に参加させていただきました。その際に私が所属していた大学研究室の教授や、培養士をされている先輩・後輩が偶然集い、ゆっくりお話をする場がありました。
    今日本には約560もの不妊治療施設があり、施設ごとに治療方針や提供している技術、またその方法など、他院の培養士とざっと話していても違うことがたくさんありました。
    今回は治療施設間で一番違いが出ると考えられる排卵誘発法について簡単にご紹介させていただきます。
     
    一般的な排卵誘発法とその主な特徴は以下に示した4つに分かれます。


     
    当クリニックでは①年齢・治療歴②ホルモン値③患者様の希望などを考慮し、どの誘発法が最適かを医師が判断いたします。この4つの排卵誘発法の大きな違いは「卵巣へ負担」です。たくさんのお薬を使用してたくさんの卵子を採卵すると、その分卵巣には負担がかかります。
    特にAMH(抗ミュラー管ホルモン)が低い方は卵巣に大きな負担をかけたにも関わらず卵胞が育ちにくいため、完全自然周期や低刺激周期が有効な排卵誘発法となります。AMHの値からは卵巣年齢、つまり卵巣に残っている卵胞の数を知ることが出来ます。
    AMHは年齢とともに下がり、年齢とともに卵子の質や状態も悪くなっていきます。そのため年齢が上がるに連れて卵子を正常に受精させることは難しくなってしまいます。そのうえ高刺激周期と比べ、完全自然周期から中刺激周期を主に扱っている施設では得られる卵子個数が少なくなります。当院の患者様の平均年齢は39.5歳と不妊治療施設の中でも高く、状態が良くない卵子と向き合って受精させなくてはいけない場面が多くなってきます。それにも関わらず、当クリニックでは受精率がふりかけ法で71.4%、顕微授精で81.2%と非常に良好な成績であります。また妊娠率でも新鮮1胚移植で25.7%、凍結1胚移植で44.9%と、日本産科婦人科学会のデータ(新鮮1胚移植21.2%、凍結1胚移植35.6%)を上回っております。これは当クリニックの技術力がはっきりと現れていると考えています。
     
    患者様が一日も早く赤ちゃんが授かれるように、培養室一同これからもより一層精進して参ります。来年もまた宜しくお願いします。
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    2016.12.22

    今年も残すところあと1週間程となりました。
    月日が経つのは本当に早いもので、今年1年私はどんな事を出来ただろうかと今まさに思い返しているところです。
     
    そんな私は先日お休みを頂き、何年振りかわからない位久々に、熱海温泉へ行ってきました。
    温泉で日々の疲れを癒すことが目的だったのであまり観光はしなかったのですが、来年に向けて良いパワーをもらってこようと思い、パワースポットがある来宮神社という所に行ってきました。
     
    来宮神社の鳥居をくぐり、参道に沿って植えられている樹木からの木漏れ日を感じながら本殿に向かいました。
    そこを歩いているだけでも、緑に囲まれてなんだかとても気持ち良かったです。
     
     


     
    参拝を済ませ、境内にある樹齢2000年以上といわれる天然記念物とされている大楠も見てきました。
    写真に入りきらない位のとっても大きな木で、自然の偉大さ肌で感じてきました。
     
    そしておみくじも引いてきました。
    結果は、、大吉

    おみくじの効果が続くのは、願い事が成就するまでと聞いたことがあるので、これから良い日々を過ごせたらいいなと思います。
     
    皆さんはどんな1年を過ごせましたか?
    寒い日が続きますので、お体に気をつけて良い年をお迎えくださいませ。
    来年もどうぞよろしくお願い致します。
     
    受付 宮崎
  • 2016.12.21

    最近、カリスマ医師やカリスマ教師などカリスマという言葉がマスコミやネットで汎用されています。
    カリスマについて調べると、カリスマ性を持っている人間は共通して、決して自分の不安を人前で口にせず、自分が不安を感じていることを周囲の人に微塵も気づかれない術を心得ているそうです。

    人は誰しもひとつやふたつの不安を抱えており、普通はその不安を口にしたり、態度や表情に出すことで、不安から逃れ心の安定を求めようとします。けれども、不安は湖面に生じた波紋のように音もなく周囲に伝わっていきます。人の不安な話を聞いた時、意地悪な微笑みが自然と浮かぶ人は別として、前向きな気持ちになれる人はおらず、たいがいは暗い気持ちになります。心が不安定でいつも揺れている人からはひとりまたひとりと友人が離れていき、気づくと誰もいなくなってしまうのはそんな負のスパイラルを人が嫌うからかもしれません。

    人の心は弱く、心の奥底では変わらない何かを求めています。とりわけ、心に不安を持った人は、確かなものを求めて盲目的に人を信じこんでしまう傾向があるようです。
    心が揺れ、あてどもなく彷徨っている人にとって、
    自分の考えや行いの正当性を強く信じこんで全く疑わない姿。
    唯我独尊なまでに自分の意見やスタンスを押し通す姿。
    は新鮮かつ魅力的に映るようです。そして、そのような存在を人はカリスマと呼び、強烈に惹かれていくことになります。ぶれることのないカリスマの側にいると、不安は霧散し、心は癒され、安定化していく。そして、さらに心酔するようになる。それがカリスマの原理だそうです。

    医療に携わって30年以上の歳月が流れ、多くの医師と出会ってきました。その中にはマスコミや患者さんからカリスマ医師と祭り上げられ騒がれていた医師も何人かいました。彼らはもれなく明晰な頭脳を持ち、口がたちました。そして、呆れるほどに自己陶酔型の自信家でした。しかし、その自信の後ろ側には深いコンプレックスも見え隠れしました。プライベートでは、いつもの自慢話の間に弱気や愚痴を垣間見せることはあっても、翌日にはすべてを忘れ去ったように自信に満ちあふれた態度で診療にあたっていました。
    その功罪はともかく、たしかに彼らは一世を風靡し、その時代、その分野の寵児でした。

    今年初め、北関東の大学病院で5年間という短い期間に肝臓癌の手術を行なった92名の患者さんのうち18名の患者さんが手術と関連して亡くなられたという記事が紙面を賑わせました。ネットや週刊誌では、執刀医の技術の未熟さ、診断の甘さ、手術説明の不足、術後管理の不適切さなどが糾弾されていました。そして、例のごとく手術した外科医本人ではなく医学部長、病院長がカメラの放列に向かって深々と謝罪している姿がまばゆいフラッシュの中に映し出されていました。
    患者さんの無念や、御遺族の悲しみを考えると言葉がありません。

    ただ、一連の報道の中で私が不審に思ったのは、このSNSが発達した時代にどうして彼の失敗がもっと早い時期に噂となり発覚しなかったのだろうか?さらに、普通の外科医の場合、自分の執刀した患者さんが手術で亡くなられると、トラウマとして長く心に残り、同じ手術をするにはよっぽどの決意が必要なのに、どうしてこの医師は同じ失敗を短期間に何度も繰り返すことができたのか?ということでした。

    “この手術の成功率は50%です。手術を受けても必ずしも病巣を取り切れるわけではありません。また、病巣の傍を通る大きな血管を傷つけて大出血にいたる場合があります。もちろん不測の事態に備えて最善を尽くす所存です。また、リスクのある手術を避けて抗癌剤や放射線を用いて腫瘍を小さくして延命をはかる選択肢もあります…。”
    などと術前に説明が入るのが進行癌の手術では一般的です。そして、説明の最後には不測の事態が起こっても一切病院に不服を申し立てないという誓約書への署名が求められます。

    対照的に、彼の手術説明は短時間で終わるとても簡単なものだったそうです。
    “大丈夫。心配いりません。私に任せておきなさい。”
    藁をもつかむ心境の患者さんにとって明快で自信に満ちた彼の説明はとても頼もしく耳に響いたことでしょう。自分の命が助かるかどうかの瀬戸際に50%、60%という数字は患者さんの脳裏を意味も持たずに通り過ぎてゆくだけで、話し手の落ち着きや自信に満ちた態度の方がずっと幅をきかせることは想像に難くありません。

    報道されている諸々の事実から推察すると、私の二つの疑問の答えは“彼がカリスマだったから”のような気がします。数をこなして手術が成功した患者さんにとって、自信に満ちあふれた彼はたしかにカリスマ医師だったでしょう。そして、彼の自分の腕に対する過信は自省する心を麻痺させ、手術がうまくいかないのは病気が進行していたためで、自分の技術のせいではないと考えていたのではないかと思います。そうでもなければ、短期間のうちに同じ失敗を何度も繰り返して患者さんの命を無駄にすることなど到底できないと思います。

    彼はカリスマ医師になりたいと思い、カリスマを演じている間に、根拠のない自信だけが独り歩きをして。いつの間にか自分が万能のカリスマ医師だという錯覚に陥ってしまったことが一連の悲劇の要因だったように思われます。

    それでも、今週も『私、失敗しないので』を決め台詞に米倉涼子さん演じる天才外科医大門未知子は困難な手術をこなし、高視聴率を稼いでいます。
    人はやはりカリスマに憧れ、魅せられてやまないのかもしれません。

    中島みゆきさんの名曲「糸」に
    “縦の糸はあなた 横の糸はわたし
    織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない”
    という私の好きな一節があります。

    YSYCでは縦糸に科学的根拠と経験に裏打ちされた自信を持ちながらも、自省と謙虚さを横糸として、その織りなす布で患者さんの心を暖めていけたらと考えています。

     
    2016年12月21日 院長 山下直樹

     
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