医療法人社団 煌の会 YSYC山下湘南夢クリニック

日本生殖医学会認定 生殖医療専門医 不妊治療費助成金指定医療機関 藤沢駅南口徒歩4分 TEL 0466-55-5011

スタッフブログ 山下湘南夢クリニック(YSYC)は、神奈川県藤沢市にある不妊治療を専門とする医療機関です。 そこで働く私たちスタッフが、日々感じた事や不妊治療に関する事を書いています。

  • カテゴリー:YSYCの日常

    2021.12.25

    こんにちは、受付の瀧澤です。

    今年も残すところ一週間を切りました。

    去年も感じましたが、この一年もあっという間に過ぎていったように感じます。

    コロナ第5波が落ち着き、年末年始でお出掛けや帰省を楽しみにしていた人たちもたくさんいたと思います。
    その矢先にオミクロン株の流行…
    いつになったら収束を迎えるのか…
    来年がどんな年になるのか想像がつきません。

    それでも未来を信じて!!
    来年が良い年になるよう、来年の干支「寅」を彫りました!

    前回ブログにも書きましたが、木彫り教室には通えていません.
    買っておいた木材で黙々と一人お家で彫りました。






    明るくて可愛い寅にしたかったので、コロンとしたシルエットにクリッとした目にしてみました♪

    お正月に実家の玄関に飾ってもらおうと思っています。

    それではみなさん、良いお年を!!


    前に彫ったネコちゃんたちと集合写真も撮ってみました(^-^)


  • カテゴリー:YSYCの日常

    2021.12.22

    季節外れの暖かさがようやく収まり、寒さが訪れるようになってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。スケジュールが立て込んでおり報告が遅くなりましたが、先日米子で開催されました第66回生殖医学会でデータを発表してきました。今回は、顕微授精の際、卵子の核である「紡錘体」を観察することが有効であるかどうか、4年分のデータを集計して報告してきました。今回のブログの内容は少しわかりにくいかもしれません。よくマニアックだと言われますが、書きます。できる限りご理解いただけるように努力します。

     
    「紡錘体」は極体(成熟卵子の細胞外にある小さな細胞片)のすぐ近くに存在するとされ、顕微授精時は極体を避けて穿刺することが常識でした。しかしながら、必ずしも「紡錘体」は極体と近接しないことが論文報告などにより明らかになってきました。

     
     
    卵子紡錘体の位置とその分類(偏光視野で白く光っているのが紡錘体)

     
    「紡錘体」は卵子細胞の中に存在しますが、通常の顕微鏡観察では非常に見つけづらいです(見つけられるという報告もありますが、全ての卵子には当てはまらないと考えます)。そこで、「紡錘体」を発見するための特殊な顕微鏡(偏光顕微鏡)を用いた顕微授精(SL-ICSI, 2016年12月6日BLOG参照)を導入し、当院で実施する顕微授精のスタンダードとしました。4年間分のデータを解析した結果、「紡錘体」が極体のすぐ近くに存在する確率は約40%であり、加齢とともに紡錘体の位置は極体から離れて存在する傾向であることがわかりました。

     
     
     
    紡錘体位置のずれる割合(上)と年齢相関(下)

     
    SL-ICSI導入前では、加齢に伴い顕微授精の受精率が低下する傾向にありました。一方、SL-ICSI導入後では、顕微授精受精率と年齢相関は認められなくなりました。つまり、SL-ICSIは卵子紡錘体へのストレスを避けることができ、年齢因子による受精のブレを解消できる手法であることが明らかとなりました。当院では、他院で治療が上手くいかなかったり、あるいは年齢により治療を断られた患者様が多くいらっしゃいます。このため、体外受精治療のスタートラインである「受精」をしっかりと安定させさものとする技術は、当院で治療を受けられる多くの患者様にメリットをもたらすものと考えます。

     
     
    SL-ICSI導入前後の顕微授精受精率-年齢相関( 青:SL-ICSI導入前、オレンジ:SL-ICSI導入後)

     
    COVID-19が蔓延し、最近まではオンライン学会がほとんどでした。今回は久しぶりに実地で開催されましたので、他施設の先生方との質疑応答を通した議論、交流を楽しみにしておりました。ある施設の先生から早速質問がありましたが、「こんな(に改善する)ことはあり得ない」という、質問というよりはイチャモンに近いものでした(笑)。培養士は職業上、研究者としての視点を持ち合わせている先生が多いですし、そうあるべきであると考えます。得られたデータについては、何故そのようなことが結果になったか、様々な根拠を元に客観的に考察します。反対に「あり得ない」という根拠のない感情論から解析を始めることは、視点を曇らせ建設的な考察ができなくなります。顕微授精の際に紡錘体など気にしたことがないのかもしれませんが、質疑応答の貴重な時間が失われ、不完全燃焼となってしまいました。せめて、私たちの技術に対する誉め言葉として受け取っておこうと思います。

     
    学会会場では、他施設の培養士の方々と情報交換、議論することができました。この時間が楽しくて、このために学会発表をしています。有用な情報、技術をたくさん持ち帰ってくることができましたので、よい結果につなげられるように取捨選択していきます。

     
    培養室 河野 博臣
  • カテゴリー:YSYCの日常

    2021.12.21

    気がつけば12月も折り返し、今年も残り僅かとなりました。
    本当に1年経つのは早いですよね。
    やらなきゃと思いつつも、家の大掃除も思うように進まず
    さすがに気合いをいれてやらなければと思っております。
    皆さんは、大掃除進んでいますでしょうか?

    先月、前から行きたいと思っていた西沢渓谷に行ってきました。
    山梨県にある渓谷なのですが、水が綺麗で青く見えるという
    話しを聞き、1度行ってみたと思っていました。
    車の運転を指導していただいている先輩方から、長時間の
    運転をなるべくするよう言われていたので、ドライブを
    兼ねて行ってきました。
    行く前にネットで下調べをしましたが、1番奥にある七つ釜五段の滝
    まで往復で4時間程度かかるらしく、初めてのトレッキングで
    ちょっと不安を感じてしまいましたが、たまには自然の中を
    歩くのもいいだろうと思い気合いを入れました。
    まずは最低限必要な物を揃えるところから始めました。
    岩場を歩くので結構滑るとネットに書いてあったので、トレッキング
    シューズは必須との事だったので、この日の為に購入しました。
    それから、リュックも持っていなかったので防水のリュックも
    準備し、雨具やちょっとした救急セット等しっかり準備しました。

    当日は天気も良く、トレッキングするには最高でした。
    西沢渓谷の駐車場に着いたら、まずは靴を履き替え、リュックの
    荷物を確認してからいざ出発!

    アスファルトの道から砂利道に変わり暫く山の中を歩いて行きます。
    少し、紅葉を楽しむには遅かったようでちょっと残念でした。




    更に歩いて行くと、渓谷沿いを歩いて行きます。
    苔も生えていたりして、とても滑り易かったので慎重に歩いて行きます。




    最初の方は、水の色が青くなかったので聞いてた話しと違うなー
    などと思っていましたが、渓谷を歩くにつれて色が青くなってきました。
    とても綺麗な青色でびっくりしました。
    マイナスイオンを沢山浴びて、心がリフレッシュしました。






    景色は綺麗でしたが、所々なかなかハードな道のりでした。
    急な階段もあり、滑らないよう細心の注意をしながら上りました。
    帰りの運転で足がつらないか、ちょっと心配になりました。




    今回残念だったのが、6月の大雨で壊れてしまった橋があり
    1番メインの七つ釜五段の滝まで行けなかった事です。
    迂回路にはロープが張ってあり、そのロープで体を引き上げないと
    登っていけないような所が多々あり、年配の方はかなり苦戦していました。
    何とか迂回路から、通常の復路に戻りそこから渓谷入口へと向かいました。
    そして往復4時間弱のトレッキングは無事に終わりました。
    あんなに歩いたのは久しぶりだったのでとても疲れましたが
    気分はとても爽快で、心地よい疲れでした。
    またいつか、今度は七つ釜五段の滝が見れる時に行きたいものですね。

    受付 清水

  • 2021.12.14

    先日、旧友のY君から電話がありました。
    Y君は医学部の同期で、物事にこだわらない飄々とした性格で、群れることなく我が道を行くといった感じで学生時代を過ごしていました。
    開業した時期が私とちょうど重なったことからお互いに連絡を取り合うようになりました。

    “人生はたまたまだね。” 感慨深げな口調で彼は切り出しました。

    開業医は体が資本なので彼は開業以来毎年健康診断を受けてきたそうです。
    ただ、健診の精度には常々疑問を持っていて、今年はスケジュールを調整してまで健診を受けるかどうか迷っていたそうです。

    そんなある日
    “知り合いの病院に新しいCT装置が入って、短時間で全身のCTを撮ることができる。簡単に終わって、精度も高いし、都合を合わせてくれるそうだから一度受けてみたら”
    と家族に勧められたそうです。

    Y君は気乗りしなかったものの、たまたま都合が空いていたため重い腰を上げて検査を受けることにしたそうです。

    検査の日、事前の説明の通りCT検査はものの10分ほどで終わり、検査結果を聞き診察室を出ようとした時
    “Yさん、大腸の内視鏡検査は受けたことがありますか?”
    と担当した医師が尋ねたそうです。
    これまでの健診でも便の潜血検査は含まれていたものの、便秘がちで検体を提出するタイミングが合わなかったことから、ずっとキャンセルしてきたとY君が答えると
    “大腸がんは最近非常に増えていて、女性では死因のトップ、男性でも三番になっています。Yさんも都合が合うときに一度やってみたらどうですか?”
    と勧めてくれたそうです。

    医師の説明を聞きながら、大腸がんの治療後に装着することのある人工肛門をつけている自分の姿が、何故かY君の頭をよぎったそうです。そして、“自分には無理かな”と思ったそうです。
    “自分だけの命じゃないからね。病気とはある程度闘わなければいけないんだろうけど。でも、とことん闘おうとは思わないな。それが運命みたいな気もするし。”
    Y君は学生時代と同じく、自分の健康にかかわることなのにまるで他人のことを話すような少し冷めた口調で続けました。

    そんな彼ですから、普段なら “また機会があったらよろしくお願いします。”と礼を述べて席を立つのですが、その時は、どういう風の吹き回しか検査を受けてみようと思ったそうです。

    大腸の内視鏡検査は肛門からファイバースコープを挿入して大腸を検査するため、便があると観察の邪魔になります。そのため、前日夕食からの絶食や多量の下剤の服用があったりでなかなか準備の大変な検査です。

    早朝から繰り返し下剤を飲み何度もトイレに通いながら、やっぱり検査をキャンセルしようかとY君は何度も思いながらも、彼曰く“苦行を乗り越えて”病院にたどり着いたそうです。

    “静脈麻酔が入るとパソコンがシャットダウンするように記憶が途絶えるんだよね。眠るというより空白。そして、“Yさん終わりましたよ。”という看護師さんの声が遠くからだんだん近づいてきて日常に戻ってくる感じだね。
    それから、担当医が検査結果をモニターを見ながら話してくれる。自分の大腸の中の動画を他人みたいに見ながら説明を聞くって不思議なポジションだよね。
    “大腸のひだの陰の見落としやすい場所に1㎝ほどの大きさのポリープがありました。大腸のポリープは大腸がんの前癌状態の可能性もありますから焼き切って、悪いものがないかどうか病理検査に出しておきました。病理の結果は後日連絡します” ”

    “いつもの医師と患者の立場が入れ替わって、患者として病理組織を待つ気分はやっぱり違うもんだね。なんて言うんだろ、検査結果を解析してこれから治療をどうしようという医師としての頭ではなくて、ただシンプルに良い結果であればいいなって思うね。”

    1週間後に結果のメールが届いてクリックすると
    ポリープは癌の一つ手前の高度異形成でした。焼き切った断端には異形細胞は認めず取り切れていると考えられますのでご心配はいりません。
    と書かれていたそうです。

    Y君はその検査結果を読み返しながら、何故か背筋がぞくぞくする感覚を覚えたそうです。
    “たまたまなんだよね。“たまたま”と“もし”の積み重ね。
    たまたま家族が検査を勧めてくれて
    たまたま予定が合って検査を受けて
    もし、担当医がポリープの存在を見逃していたら
    もし、高度異形ではなくて進行癌だったら

    人生が大きく変わっていただろうね。病期が進んでから見つかったら、自分の性格じゃ病気と闘うこともないだろうしね。いろんな“たまたま”と“もし”が重なり合って人生は良きにも悪しきにも転んでいくものだね。運命って言葉でしか説明できないことが人生にはたくさんあるって改めて感じたよ。”

    言葉数の少ない彼には珍しく饒舌な電話は“お前も体に気をつけろよ。”という言葉で締めくくられました。

    受話器を置いてしばらくの間、薄氷の張った冷たく深く暗い湖の上でなにも知らずに無邪気に飛び跳ねて暮らしている人間の姿が心に浮かびました。
    誰と出会い、どのように生きて、どんな人生を送れるかは、確かにたくさんの“たまたま”と“もし”の結果であり、それを人は運命と呼ぶのだと思います。

    ただ、人生の全てが“たまたま”と割り切るのも味気ないので、その時その時を悔いの残らぬように懸命に生きて、後は風任せという感じで薄氷の上を歩いていくのがいいかな思います。

     
    2021年12月15日 院長 山下直樹

     
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